【授業録】 2024年度中学入学準備講座1月3回目

授業録

こんにちは!
講師Tです。

1月23日に今月3回目の中学準備講座を行いました。
今回は小学4年生で登場する「割り算」について学習しています。

今回のポイント
  • 割り算って何だろう?
  • 面積図で考える割り算
  • 割り算の検算

割り算って何だろう?

まずスタートは「そもそも、割り算って何だろう?」というところから。

「何だろう?」から入っていくのが恒例となってきましたね。

さて、四則計算の中でも割り算というのは特殊な面があります。

足し算や引き算、掛け算は独立した計算方法として学習しますが、割り算は「割り算」と名前こそついていますが、計算するときは掛け算を中心に考えていきます。

そのため、計算はできるけど割り算そのものについてはどういったことをしているのかイメージがない子は多いです。

例題を使って考えてみます。

6÷3ってどんな意味か分かるかな?

6を3個ずつに分ける!

お!正解!

割り算の意味についてはいろいろな解釈ができますが、ひとまずイメージがついていればOKです。

割り算の意味を確認した後、こんな話が出ました。

小さい数の割り算だったら計算できるけど、数が大きくなると分からなくなる・・・

あまりがある割り算って難しい・・・

ということで、面積図を使って、割り算の答えの出し方について一緒に考えてみました。

面積図で考える割り算

今回は割り算の計算方法についての話題となったので、パッと見て答えが出しやすい面積図を使うことにしました。

面積図とは、長方形の面積と辺の関係を利用して考えるための図です。

先程の例題を使って、面積図をかいてみたのがこちら。

わられる数の6を面積、わる数の2を縦の長さ、しょう(割り算の答え)を横の長さとして図をかいています。

式だけで考えるより、パッと答えが出やすくなる子が多いのではないでしょうか。

当たり前ですが、この面積図は数字が大きくなっても同じように使うことができます。

大きい数の割り算

今度は大きい数字で考えてみよう!

大きい数といっても、今回は2桁÷1桁の割り算です。

3桁÷2桁やもっと大きい数の割り算でもいいのですが、まずは九九の範囲から出た程度の例題にしておくと混乱しにくくなります。

84÷7で考えてみよう。

縦に7並べたとき、横に何列できるかな?

10個は並べられそう!

横に10個並べたらこんな感じになるね。
じゃあ、残りの部分も考えてみよう。

面積が14の長方形の横の長さは?

2!

そうだね!
じゃあ、84÷7の答えは・・・

12!

では次はあまりのある割り算について考えてみましょう。

面積図で考えるあまりのある割り算

「あまり」というのも割り算特有のものですよね。

足し算や引き算、掛け算では答えがあまることはありません。

「あまり」というのはその名前のとおり、分けられずにあまる数のことです。

今度は74÷5について考えてみよう。

先生、これ、割りきれません!

あまりがでるように割り切れない数字にしてるからね(笑)

今回は一の位まで商を立てあまりを出します。

面積が何だったら割り切れる?

えっと・・・
70?

そうだね。
じゃあ、縦の長さが5で面積が70の長方形の横の長さは?

んー
・・・14!

ここまでを図にかいていくとこんな感じです。

長方形全体の面積はいくつだった?

全体は74!

そうだね。
じゃあ白い長方形の面積は・・・

4!

正解!
74を5ずつ並べていって、並べきれなかったこの4が「あまり」っていわれるやつだよ。

割り算の検算

今度は割り算の検算をしてみよう!

えー、割り算の検算って難しい・・・

検算って掛けたり足したりするやつ?
何をどうするんだっけ・・・

検算というのは出した答えが合っているかを確かめるための計算です。

「確かめ算」と呼ばれることもあります。

割り算の検算は、「商×割る数+あまり=割られる数」という式になります。

先程扱った74÷5=14あまり4を検算してみると、
14×5+4=74となります。

割り算の検算は割られる数の導き方を公式のように暗記していないとできないと思っている子が多いのですが、先程の面積図を使えばスムーズに求められます。

この長方形全体の面積が割られる数だったね。
割られる数はいくらでしょう?

割られる数を求めていくので、面積図はこんな感じです。

赤いところが5×14で70だから、全体は74・・・

ちゃんと割られる数になってる!

覚えてなくても簡単やん♪

さっきまでブーブー言ってたのに・・・(笑)

ふりかえり

割り算は四則計算の中でも特殊な部分があるので苦手な子が多いです。

でも、実際に「こんな風に考えてるんだ」というのがわかるとスラスラ計算できるようになっていきます。

今回は面積図を使ってみましたが、はじめは使いづらくても、慣れてくるといろんなことに活用できるのでかなり武器になります。

ここまで言葉だけで書いてきたので、結構難しく見えますが、実際に手を動かしながらやってみると意外とすらすらとうまっていくかと思いますので、根気強く練習してみてくださいね。

もしおうちでお子様とするときは、一緒に紙に書きながらやってみてください^^

さて、次回の中学入学準備講座は1月30日木曜日に行います。

1月最後の講座は小4算数の小数の掛け算・割り算を扱う予定です。

そして2月の1回目の講座からは小5の内容に入っていきます。

受講者まだまだ募集中ですので、お気軽にお申込み・お問合せくださいね^^

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