こんにちは!
講師Tです。
先日、2024年度中学入学準備講座の2月3回目の講座を行いました。
今回は小5の「割合」について学習していこうと思っていたのですが、体調不良でなかなか人数が集まらず…
3学期も後半に入り少し疲れが出てくる時期に寒い日が続く状況が重なり、体調を崩しやすいのかもしれませんね。
割合は今後の学習にも大きく影響していくので、できるだけみんなが揃った状態でしっかり学習していけるよう、今回は演習問題の解説を中心に、どんな単元だったかをサクッと復習しました。
そのため今回はいつもよりあっさりした授業録になっているかと思いますが、ご容赦いただけますと幸いです。
- 割合の問題を解いてみよう
割合の問題を解いてみよう
割合の問題と一言で言ってもいろいろなものがあります。
今回は割合そものもを求める問題や百分率を中心とした問題を扱ってみました。

じゃあ、まずは問題を解いてみよう!

はーい
数分後、様子を見てみると、さっきの元気な返事とは裏腹に1問目から手が止まっています。

…どう?できそう?

…無理!
見てみると、1問目はこんな問題でした。
広場に40人の人がいます。
そのうち、子どもの人数は28人です。
子どもの人数は広場にいる人全体の人数の何倍ですか。

これって本当に割合の問題…?
問題文を見ると、割合の問題には見えない!という子も多いかと思います。
「割合」というと、「〇割」とか「□%」がついているもの!とイメージしている子も多いですが、割合はそれらだけではありません。
全体の数を1としたとき、その数がどのくらいにあたるのか。
これが割合の1番の基本なのですが、結構抜けがち。
その結果、こういった問題に出会ったときに

「〇割」とか割合らしい言葉がない

これは割合の問題じゃない

じゃあどうやって解くんだろう?

解き方が思いつかない
となり、最終的に

わからない!
となっていることが多いです。
ただ、先程ご紹介したように、割合は「全体の数を1としたとき、その数がどのくらいにあたるのか」という考え方であることをもとにすると、そんなに難しいものではありません。
全体と割合
まずは割合の意味を確認し、基本に戻って考えてみます。

じゃあ、この問題の場合、全体は何人?

40人!

そうだね!
じゃあ、40人を1とすると28人はどのくらいにあたるかな?

んー…
割合はこれまでに学習してきた内容と違い、かなり抽象的な概念になります。
そのため、イメージがつきづらく、よくわからない…と混乱しがち。

…じゃあ40人と28人の関係の前に、40人と4人で考えてみようか。

40と4ってどんな関係?

4を10倍したら40になる!

そうだね!
逆に、40を10で割る、つまり、0.1倍すると4になるとも言えるね。


全体40を1とすると、4はその0.1倍と言える。
これが割合の考え方だよ!
ここまでがわかるとあとはコレを使って解いていくことができます。
28は4の何個分?
先程使った、4を使って考えてみます。

4が何個あったら28になる?

7個!

そうだね!

4は全体の0.1にあたるんだったよね。
じゃあ、これの7個分が28だから、28は全体のいくつ分になると思う?

0.1の7個分ってことだから…0.7!

正解!
この考え方は整数を使って考えていくので、比較的イメージがつきやすい方法だと思います。
いきなり40と28で割合を出せる子だったらそれでOKなのですが、算数が苦手な子や割合がピンと来ないという子にはこの方法がオススメです。
ふりかえり
今回は割合の基本的な考え方について扱ってみました。
問題に与えられた割合を使って具体的な数字を出すような問題はできるという子は結構いますが、それと比べると割合を求める問題が苦手な子は多いです。
本文中でも触れましたが、割合は算数の中でも抽象的な概念で理解が難しい単元でもあります。
いきなりしっかりイメージを作って理解を深めるというのはなかなか難しいかもしれません。
まずは「わかった!」とその場で思えるくらいで大丈夫。
その次に出会った時は「あれ?」となっても、練習あるのみ!
繰り返し基本に戻って考えていくうちにだんだんイメージがつき定着していきます。
さて、次回の講座は2月27日に行います。
内容は小5の割合の予定です。
今回の内容からもう少し深い内容にしていけたらと思っています。
受講者はまだまだ募集していますので、お気軽にお申込み・お問合せくださいね^^