【授業録】 2024年度中学入学準備講座1月4回目

授業録

こんにちは!
講師Tです。

1月30日に今月4回目の中学準備講座を行いました。
今回は小学4年生で登場する「小数の掛け算・割り算」について学習しています。

今回のポイント
  • 小数の掛け算
  • 小数の割り算(小数÷整数)

小数の掛け算

今回復習していくのは小数の掛け算の中でも、筆算についてです。

小数の計算を筆算でする時、足し算や引き算はそのまま小数点を下ろせばいいのですが、掛け算の筆算はそうはいきません。

一旦小数点を無視して整数同士の掛け算と同じように計算した後、最後に小数点をぴょこぴょこ動かして終わり!という感じです。

掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数の合計分だけ、小数点を動かし、答えに点を打ちます。

手順として覚えてしまうと計算できるようにはなるのですが、なぜこんなことをするのでしょうか。

今回はココをポイントに考えてみました。

小数の掛け算の筆算って、どうやってする?

答えが出たら、最後に小数点を動かしてつける!

そうだね。
じゃあ、なんで小数点を動かしてつけないとだめなのかな?

動かして小数点つけたら正しい答えになるから!

それは・・・答えになってなくない?(笑)

えー

じゃあ例として、1.2×3.8という式で考えてみよう

今回は因数分解を基に考えてみます。

例えば、12という数字を2×6や3×4のようなかたちで表すことを因数分解といいます。

1.2を因数分解するとどうなる?

0.2×6!

おー、正解!
他にもできるかな?

12×0.1!

これも正解だね!

他にもいくつか考えられますが、12×0.1のように、0.1を使って考えてみます。

じゃあ3.8を因数分解するとどうなる?

38×0.1!

正解!

ここまでをまとめると、
1.2×3.8=12×0.1×38×0.1
と表すことができます。

掛け算は順番を入れ替えても同じ答えになったよね

・・・え?そうなん?

え・・・?
2×3も3×2も6になるよね?

あ~そっか!
うん、大丈夫!

じゃあこれを利用して、さっきの式の順番を変えてみると
1.2×3.8
=12×0.1×38×0.1
=12×38×0.1×0.1
と表せるね。

ここまでできたら、今度は「0.1×0.1」について考えてみます。

0.1×0.1って何になる?

うーん・・・

0.1は\(\frac{1}{10}\)と同じ大きさだったよね。

0.1×0.1を\(\frac{1}{10}\)×\(\frac{1}{10}\)と考えてみると・・・?

\(\frac{1}{100}\)!

そうだね。
じゃあ、さっきの式にこれを付け加えていくと・・・

1.2×3.8
=12×0.1×38×0.1
=12×38×0.1×0.1
=12×38×\(\frac{1}{100}\)となるね。

0.1×0.1は小数同士の計算なので、ピンとこない子も多いです。

そんなときは、1度\(\frac{1}{10}\)と分数に置き換えて考えてみると理解しやすくなります。

以前の記事で分数の授業をしたときのことをご紹介していますので、分数も苦手・・・という場合はぜひ読んでみてください。

\(\frac{1}{100}\)を掛けるってことは・・・

・・・桁を2個落とすってこと?

正解!

じゃあ、先に12×38を計算して、桁を2個落とすと答えになるってこと?

そういうこと!
筆算ではこれをやってるから、答えが出たら最後に小数点をつけようねってなるんだよ。

本当だ!
筆算も整数だけで計算して、最後に小数点をつけてる!

小数の割り算(小数÷整数)

小数÷整数の割り算では、整数同士の割り算と同じようにすればいいのですが、「小数」とつくとなんだか難しく感じてしまう子は多いです。

そんな子には、小数の意味や割り算の考え方そのものに立ち返ってみるのがオススメ。

今回もこの辺を解説しようと思っていたのですが、以外とみんなサクッといけたので特に説明する必要がなくなってしまいました(笑)

これまでの講座で小数の意味や割り算の考え方についてみっちりやってきたので、その成果でしょうか。

今回は授業で扱うことにならなかったので詳しい説明は省きますが、小数の意味や割り算の考え方についての授業録の記事をご紹介しておきます。

機会があれば、また、リクエストがあれば、小数÷整数について、ブログを更新したいと思いますので気長にお待ちいただけますと幸いです^^

小数の授業録はこちら↓

割り算の授業録はこちら↓

ふりかえり

今回は1月最後の中学入学準備講座だったので、これまでの3回で学習してきたことを組み合わせながら考えることができる小数の掛け算や割り算の筆算について扱いました。

小数の掛け算で今回触れた因数分解ですが、最初のうちは難しいと感じる子が多いと思います。

これが扱えるようになると、数字を上手に扱えるようになり、今後すごく役に立ちます。

難しく面倒くさいように見えるものですが、早めに習得してもらえるといいなと思い、あえて触れてみました。

後半の割り算の方ですが、説明する間もなく、みんな解けていたので今回は特に書くことがなくなってしまいました(笑)

1月の講座では、復習するといってもなかなか普段は触れない部分にしっかりスポットを当ててやってきた成果かと思います。

さて、次回は2月6日に行います。

内容は小5の「速さ」の予定です。

1月に引き続き、根本的な部分から学習できる機会になればと思います。

受講者はまだまだ募集していますので、お気軽にお申込み・お問合せくださいね^^

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