【授業録】 2024年度中学入学準備講座3月1回目

授業録

こんにちは!
講師Tです。

2024年度中学入学準備講座の3月の講座が始まりました。

1月から始まったこの講座もいよいよ最後の月です。

3月の講座では小学6年生の算数の内容にスポットを当てていきたいと思います。

今回のポイント
  • 分数×整数の計算

分数×整数の計算をしてみよう

計算ができないことには話が進まない!

ということで、3月最初の講座は分数の計算から始めることにしました。

まずは分数×整数の問題です。

この計算は分数の計算の中でも比較的取り組みやすいものだと思います。

計算問題を解いている様子を見ていると、どの子も結構できています。

では、分数の掛け算の意味について考えてみます。

分数×整数ってなにをしているの?

\(\frac{2}{3}\)×4は何なる?

\(\frac{8}{3}\)!

正解!

じゃあ、何で\(\frac{2}{3}\)に4をかけると\(\frac{8}{3}\)になるのかな?

え?
分数の掛け算は分母同士と分子同士を計算するから…?

確かに、計算したらそうなるね!

確かに、手順通りに計算するとその答えになるのですが、回答としては△です。

ここで1度、分数の意味に立ち返ってみます。

\(\frac{8}{3}\)ってどんな数だった?

・・・え?
\(\frac{8}{3}\)ってどんな数・・・?

あれ…?

じゃあ、\(\frac{1}{3}\)はどうかな?
どんな数?

\(\frac{1}{3}\)ってどんな数・・・?
\(\frac{1}{3}\)に意味とかあるの?

…デジャブ!

1月の1回目の講座でまったく同じようなやり取りをした気が…

2ヶ月間で記憶がまっさらになってしまっているよう。

あるあるといえばあるあるです。

では、気を取り直して分数そのものの意味からおさらいしていきます。

1を2等分したときの1つ分を\(\frac{1}{2}\)と言うんだったね

じゃあ、\(\frac{1}{3}\)は1を3等分にした1つ分ってこと?

そうそう!

あー、なんか思い出した!
そんなんあった気がする!

…本当かな?

分数の意味が一応確認できたので、問題に戻ってみます。

\(\frac{2}{3}\)は\(\frac{1}{3}\)何個分かな?

2個分!

そうだね!

\(\frac{2}{3}\)×4は\(\frac{2}{3}\)何個分かな?

4個分!

そうだね!

じゃあ、\(\frac{1}{3}\)は全部で何個になった?

2個分が4個だから…8個!

正解!

だから、\(\frac{2}{3}\)×4は\(\frac{8}{3}\)となるんだよ

ここまで言葉だけで書いてきたので少し分かりにくいかもしれません。

式を使うとこんな感じです。

「分数の掛け算は分母同士・分数同士をそれぞれかける」と手順を覚えてしまえば計算はできるのですが、実際に何を行っているのかが見えると、それすらも覚える必要はなくなります。

今回は\(\frac{1}{3}\)が何個になるかというように、分数を基準に考えましたが、掛け算の性質上、整数を基準とし、4が何個になるかというように考えることもできます。

しかし、〇個分の個数が分数になると難しく感じてしまう子も多いので、まずは分数を基準に考え、慣れてきたら整数を基準にして考える方法も示してあげるようにするのがオススメです。

ふりかえり

今回は分数の掛け算の中から分数×整数の問題を扱いました。

計算自体はサラサラできても、何をしているのかはイマイチよくわからない子も結構多いかと思います。

分数や小数が入ると途端に計算問題のレベルが上がったように感じてしまう子も多いですよね。

大人の目線から見ると、「整数のときと何も変わらないじゃん」と見えますが、そんな時は今回のように「分数ってなんだっけ?」という1番基本的なところを確認してみてください。

難しいと感じている問題も、自分が知っている簡単な知識だけで対応できることが分かれば、苦手意識も段々薄くなっていくはずです。

さて、次回の講座は3月13日に行います。

今回の反応から、次回も分数やその計算を扱っていく予定です。

受講者まだまだ募集中ですので、お気軽にお申込み・お問合せくださいね^^

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