今回はクローネ通信(塾通信)2025年4月号に掲載した問題の解説です。
2025年4月号 1問目
550円で商品を仕入れ、20%の利益を見込んで定価としました。
定価はいくらですか。
550円を100%とし、20%分上乗せした価格を定価とする問題です。
1度図にしてみましょう。

利益分の値段、550円の20%の値段が分かれば定価が分かりそうですね。
550円の10%は55円。
20%は10%2つ分なので、55円2つ分とも言えます。
なので、550円の20%は110円。
定価は仕入の金額550円に利益110円を乗せた金額なので660円となります。


利益の値段は550×0.2でも求められますが、ご紹介した考え方の方が数字が簡単でオススメです。
2025年4月号 2問目
950円で商品を売っていましたが、なかなか売れなかったので15%引きにしました。
割引後、商品の値段はいくらになりましたか。
さて、こちらも、まずは図をかいて情報を整理してみましょう。

図をみてみると
- 定価から割引き額を引いて求める
- 定価の85%分の値段を求める
の2つの求め方ができそうです。
定価から割引き額を引いて求める方法
まずは定価から値引き額を引いて求める方法からやってみましょう。
15%っていくら…?と考えると難しい気がしてきませんか?
こんな時は、15%を10%と5%を合わせた大きさと考えると計算が楽にできます。
定価950円の10%は95円です。
5%は10%の半分なので47.5円。
よって、15%分の値段は142.5円となります。

割引き後の金額は、定価から割引き額を引いて求めることができます。
定価は950円、割引き額は142.5円なので、割引き後の金額は807.5円となります。
定価の85%分の値段を求める方法
最初にかいた図を見てみると、割引き後の値段は、定価の85%分の値段ということが分かります。
85%は少し数字が大きいので、10%8個分と5%を合わせた大きさと考えると楽です。
定価950円の10%は95円なので、8個分(80%)は760円となります。
5%は47.5円なので、85%は807.5円と求めることができます。

今回は「計算が楽!」と言いつつも、結構面倒くさい数字になってしまいました…
改めまして、ごめんなさい!

基本的に、代金と割合の問題では今回ご紹介した方法でサクッと暗算レベルまで落とし込めるものが多いです。
(今回は失敗していますが)ぜひ色々挑戦してみてください!