「きはじ」や「みはじ」を使っても速さが苦手な子

勉強・学習

こんにちは!
講師Tです。

先日、

学校の宿題で分からない問題があった

と、小学生から相談を受けました。

問題を見てみると、速さの単元です。

速さといってもいろんな問題がありますが、今回は1番基礎的な問題が宿題とされているようでした。

学校では「きはじ」の図をかくって習ったけど、書いてもできない!

ノートを見せてもらうと、確かに図はかけています。

「きはじ」は算数が苦手な子にも速さの問題が扱えるようになるツールのひとつです。

その図はかけるのに、問題が解けないというのはどういうことでしょうか。

「きはじ」の図はかけても解けない理由

実際に問題を目の前で解いてもらいました。
今回解いてもらうのはこんな問題です。

問題

時速10kmで2時間進みました。
何km進みましたか。

解いているのを見ていると、図はサラサラとかけていますが、図をかき終わると手が止まりました。

この図に問題の中の数字を当てはめて…
距離は10kmで時間が2時間だから…

何度解いても答えが合わない理由が分かりました。

「時速10km」の「km」の部分に引っ張られ、速さなのか距離なのかがごっちゃになっているのが原因です。

速さというのはこれまで学習した単元と違い、単位の意味が複雑になっています。

時速10kmというと、「1時間あたりに10km進む」という意味ですよね。

今まで学習した単位では「1時間」は時間の単位であり、「10km」は距離の単位というように、ひとつの単位にはひとつの意味というのが普通でした。

その感覚でいくと、「時速10km」というのは時間と距離の混ざった不思議なものに見えてしまうんです。

それに加え、この単元では、速さ・時間・距離の3つの数字を使って考えなければいけません。

  • 単位の意味がよくわからない
  • その数が何を指しているのかがわからない
  • なぜその式になるのかがわからない

これらの理由が「きはじ」の図を使っても速さの問題が苦手だったり解けなかったりする原因になっているはないでしょうか。

「きはじ」の図を使っても解けないときの対処法

先程の例でいくと、つい「時速って書いてあるんだから、10kmは距離じゃないでしょ!」と言いたくなりますが、ここはグッと我慢!

とりあえず宿題を仕上げる、学校のテストを乗り切るというのが目的であれば、「時速・分速・秒速」がついたら速さのところに当てはめるということを覚えてもらうのが1番手っ取り早い方法ではあります。

しかし、今後のことも考えると今のうちにしっかりできるようになってほしいと思う親御さんがほとんどではないでしょうか。

先程ご紹介したように、今つまずいているのは「速さの単元だから」というよりも、そのもっと前の段階で飲み込めていない部分があり、それが影響していることが多いです。

そんな子たちにオススメなのは、少し前のところから復習していくこと。

市販の教材や前の学年のドリルや教科書を使って復習していくと、今つまずいている単元に追いついたときには自然と理解できるようになっていることも多いです。

小学校で扱う内容は時間がかかってもしっかり理解できる状態にしておくのがオススメ。

復習の時は難しい問題に挑戦する必要はありません。

基本的な問題だけを扱って復習を進めるだけでも理解が深まりやすくなるので、ぜひ取り組んでみてくださいね。

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